投稿日:2022年7月20日
当デイケアでは、集団でのCBT(認知行動療法)を行っています。
認知行動療法とは、『認知(ものの捉え方・考え方)』と『行動』に焦点を当てて気分の改善や問題の解決を目指す治療法です。
初めはうつや不安の問題を持つ人に効果があると言われていましたが、現在はさまざまな精神疾患の治療だけでなく、健康な人のメンタルヘルス対策にも活用されるようになっています。
CBTの最終的な目標は、自分自身の力で気持ちや行動をコントロールしていく(=セルフコントロール)力を高めることですが、当デイケアのCBTではストレスを体験したときの自分の特徴(認知・行動・感情の変化)の理解と、バランスのとれた考え方を見つけてこころを軽くするスキルの獲得に重点を置いて取り組んでいます。
〈プログラムの概要〉
日時:第2・4火曜 13:30~15:00 全12回
定員:6名前後
参加費:デイケア(ショートケア)利用料 ※利用状況や保険の種類によって負担額は変わります
第1章 | CBTにとりかかる準備をしよう |
第2章 | 気持ち(感情)に目を向ける |
第3章 | 考え―気持ち(感情)―行動 |
第4章 | 考え方のバランスを整える |
第5章 | 否定的な考えから注意をそらす(切り替える) |
第6章 | CBTを振り返り今後の活用の仕方を考える |
〈過去の参加者の感想〉
・参加する前と後だと、考え方が変わったり不安が減って穏やかになったと思う。参加してよかったです。
・自分の考え方のクセがわかった。
・他者の意見が聞けたのでよかった。今後、生活の中で参考にしていきたい。
・幅広いものの考え方をすることや他者に意見をもらうことは参考になりました。
・参加メンバーのストレス軽減方法などを知れてよかった。これから先、自立に向けて役に立ってくると思う。
〈よくあるご質問〉
Q.集団で行うのはなぜでしょうか?集団で行うことのメリットは何でしょうか?
A.集団で行うことのメリットは、1人ではなかなか取り組むのが難しいようなときに、みんなで助け合いながら取り組めるという点があげられます。似たようなことで困っている人と一緒に取り組むことで、お互いに励まし合ったり他の人も同じようなことで悩んでいることがわかることで安心したりすることもあります。また、個人で行う場合には得ることが難しい他者のさまざま視点や対処法を知ることができるというのも大きなメリットです。
Q.途中からでも参加できるのでしょうか?
A.当デイケアのCBTでは、ストレスに対する自分の反応(認知・行動・感情の変化)に目を向ける練習に時間をかけてからバランスのとれた考え方を見つけるスキルにとりかかるようにしています。そのため、途中参加となると内容についていけなくなる可能性があるのでお勧めしていません。ただし見学は可能ですので、雰囲気を知ってから参加するかどうか決めたい方などはご利用ください。また、過去にCBTに参加したり個人治療や本を買うなどしてCBTに取り組んだことがあり、CBTについてある程度理解しているという方であれば、月1回第3土曜の午後に開催しているフォローアップの会(CBT step)への参加は可能ですので、そちらへの参加をご検討ください。
Q.人前で個人的なことを話すのには抵抗があるのですが…
A.参加者のプライバシー保護のため、会の中で出てきた他の参加者の個人的な情報は口外しないようお願いしています。また、グループワークを中心に行うため発言を求めることがありますが、話したくないことは無理に言わなくても大丈夫ですし、パスすることも可能です。
※病状や集団プログラムへの相性などを踏まえたうえで参加の有無を決定させていただくようになります。ご理解のほどよろしくお願いします。