令和2年 新年職員朝礼挨拶 R2.1.20

 

皆さんのおかげで、大過なく新年を迎えることができました。

 

振り返ってみると昨年一年は、多忙でフル回転をしているうちに過ぎてしまい、病院運営としては良好な結果を得ることができたわけですが、何か大切なものを置き去りにしてしまったのではないかという危惧も残っています。

 

病院は現在「リカバリー志向の病院になる」と大きな目標を掲げていますが、それは形や技術のことではなく、「心」や「姿勢」の在り方を指しています。そして患者さんから信頼される真のパートナーになるためには「責任感」が欠かせません。

 

しかし最近、残念ながらそれが不足しているのではないかと思われるようなアクシデントや、部署間・職種間の溝を感じるさせる言動を見聞きすることがあり心を痛めています。どれだけ立派な制度やルールを持っていても、それを本当の意味で活かすためには高い意識付けが必要です。

 

「リカバリー志向」ということを、患者さんの意向を優先して我々は「一歩後に引く」ことと勘違いをしている人がいますが、それは逆で、患者さんの強みをを引き出すような働きかけに加えて、そこで見出された希望に向けて「共に一歩先に進む」ことが本来の意味で、パートナーとしての我々の姿勢の責任はより重大になります。この病院目標の小項目の第一に「常に明確な目的と責任感を持って患者さんに関与する」と挙げているのはそのためです。

 

今年度の残りの期間、まずは病院目標や部署目標にもう一度目を通し、皆さんが自分の責任感に照らして恥ずかしくない姿勢で業務に取り組んで、新年度の目標策定に向き合っていって欲しいと願っています。そして本当の意味での質の高い医療を提供できる病院を一緒に目指しましょう。今年もよろしくお願いします。