平成31年 職員朝礼新年挨拶

みなさんのおかげで、今年も無事に一年のスタートを切ることができ感謝します。

さて、私なりに昨年の病院の一年間を振り返ってみますと、病院の年度目標である「短期入院者の増加」に関しては、多職種によるケースカンファレンスの定期開催を核にして、外来から病棟、地域ケアセンターに至る各部署の連携と協力によって順調に推移していると思います。

また、「魅力ある職場作り」については、エキスパート制度の創設や院内の組織改編、管理職の意識改革などを通じて徐々に成果が出ているのではないでしょうか。他にも、医療安全・感染対策・行動制限最小化への取り組みの強化、ピアサポーターの採用、院内外でのリカバリー志向の種々の活動など、病院のレベルアップのための努力を続けることができたと評価しています。

しかし、私が感じる病院の評価としては依然として「中くらい」のままです。

なぜならば、日本中の他の多くの病院も、同じように熱心な取り組みによって進歩をしているからに他ありません。言い方を変えると、これほどの努力を続けて、ようやく病院は現状の位置を維持できているということではないでしょうか。

昔、大学で研究をしていた時代によく先輩に言われていたことを思い出します。

「停滞はすでに後退である」

時代の流れとともに、病院に必要な役割が変化し、求められるレベルが上がっている以上、現状に満足していては次第に取り残されてしまいます。いつも危機感と向上心を持って研鑽を積んでいきましょう。今年一年も、みなさんとともに、たゆまぬ努力を続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。